IT担当者は、Everywhere Work(どこでも職場)へシフトするために、組織における自動化とAIプロセスの高速化、およびクラウドへの移行に向けた取り組みをミッションの一つとしています。 

ITを取り巻く環境が絶えまなく拡大する中、「自動化」はIT担当者にとって「あればいい」という期待感から優先事項へと変化しています。しかし、自動化プロセスを成功させるためには、IT資産管理への投資を検討する必要があります。 なぜか?自動化にとって重要な分野の1つは、既存の資産情報を統合することだからです。

EMAの調査によると、回答者の18%が、すべての種類の資産を1つのプラットフォームで管理することを計画していると回答しています。 

15%のIT担当者は、不完全であったり、サイロ化されていたり、矛盾していたり、不十分であったりする資産情報が自動化の妨げになっていると回答しています。 効率性と生産性を向上させるAIや自動化を導入したいのであれば、効果的な資産管理ソリューションへの投資は外せないステップです。  

自動化の礎となるITAM

AIの実装は、データがあって初めて成り立ちます。データの検索が困難で、拡散していると、AIや自動化はうまく機能しません。EMAの回答者の多くは計画通りに進んでおり、43%がAIが自動化に役立っていると報告しています。 

自動化の向上に加えて、EMAの調査回答者の55%は、資産の可視化、ワークフロー、自動化を統一するために、すでに1つのプラットフォームを使用していると回答しています。 資産情報を集約することで、資産とソフトウェア間の依存関係やプロセスの合理化など、プロセス全体を包括的に把握することができます。

ITAMは、AIを自動化または適用するとき、特にエンドポイント管理と検出ソリューションと接続するときに、必要な詳細を提供します。そのため、IT担当者はすべてのデバイスの健全性、セキュリティ、パフォーマンスに関するリアルタイムの洞察を得ることができます。 

このようなレベルでリアルタイムの洞察が得られると、デバイスの問題やセキュリティの脅威が IT環境に害を及ぼしたり、ユーザーの生産性に影響を与えたりする前に改善することができます。 IT担当者の80%が、現在のシステムをアドオン開発するか完全に切り替えることを計画しており、ITAMは、組織の自動化と AI への移行に不可欠な要素となるでしょう。

IT運用を改善するITAM(IT資産管理)

資産管理の自動化への投資は、ほぼ間違いなくオペレーションに価値をもたらします。 IT担当者は、ビジネス価値の提供と、解決時間の短縮化、コスト削減、サービス品質の向上などの戦略的イニシアチブの実施を両立しながら、大規模な運用とあらゆる問題への対処の準備と能力を身につける必要があります。

反復タスクを自動化し、AIを活用してパフォーマンスやセキュリティのリスクをプロアクティブに特定して修正できるようになると、運用上の利点が生まれます。 手作業を減らすことは、チームの負担を軽減するだけでなく、ヒューマンエラーの可能性を排除することで、正確性と効率向上につながる業務改善となります。

これらの手作業をなくすことで、IT担当者は、ROIを促進するためにクラウド導入など、組織にとって革新的かつ戦略的なプロジェクトに取り組むことができるようになります。クラウドが高品質なITサービスを提供するための第一の課題であるにもかかわらず、ITAMの成熟度は、クラウドの無駄が5%以下であることと高い相関性を持っていることに注目すべきです。

セキュリティや従業員体験向上のために資産管理の重要性が高まる中、自動化を実現することで、IT担当者は戦略的パートナーとなり、組織内にて高い影響力を及ぼせるようになります。

回答者の85%は、自動化とAIへの投資を収益性の高い事業と評価し、さらに10%が損益分岐点と評価しました。組織で効果的なAIや自動化の取り組みを行う場合、効果的なITAMソリューションの導入は外せません。

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