Windows 10に移行し、Windows-as-a-Service(サービスとしてのWindows)のリリースサイクルへの対応を開始した時点で、移行が終わる日は永遠に訪れなくなります。定期的な移行と毎月提供される大規模なアップデートにより、常に管理とメンテナンスに追われることになります。

数値に幅はありますが企業の約40~48%が、2020年1月14日にサポート終了が発表されているにも関わらず、依然としてWindows 7を使用しています。

セキュリティのリスクや高額な延長サポートに予算を割くことを避けるために企業が最優先して取り組むべきことは、最新OSバージョンへの移行です。

OSの移行は簡単な作業ではなく、Windows-as-a-Service(サービスとしてのWindows)に移行すれば6ヶ月ごとに新しいバージョンのWindowsが提供されることになります。再び更新を行う前に導入を決めたバージョンによって、企業には18~30ヶ月に相当する技術サポートが提供されます。

IT部門にとってWindows 10の展開と移行が最大の課題になっている原因はまさにこのかなり頻度の高い更新プログラムのリリースサイクルにあります。

IT部門は、社員の業務を妨害することなく、通常通り業務を遂行しながら、デジタルトランスフォーメーションを導入し、取り組みを進める必要があります。

一般的にWindows 10では、アプリケーションの動作が変わり、デスクトップ上でのユーザーエクスペリエンスが失われる場合や、変更される場合があるため、生産性の低下やヘルプデスクへの問い合わせ電話の殺到につながる可能性があります。

さらにWindows 10にハードウェアを買い替える場合、古いノートパソコンでパーソナライズした設定を自動的に新しいノートパソコンに移行する自動的な方法がありません。

Microsoftは、展開する前にWindows 10のすべてのバージョンを検証し、ハードウェアとアプリケーションの互換性を確認し、ユーザーエクスペリエンスに変化が生じる可能性を認識しておくことをIT部門に強く推奨しています。

Windows 10は、最新のIT管理ツールを必要とする最新のOS

先日参加したオンデマンドのWindows 10バーチャルサミットにおいて、NutanixのシニアシステムエンジニアのDavid Gauntは次のように指摘していました。

「Windows 7からWindows 10への移行を予定している場合やWindows 10が自社にとって初めての仮想デスクトップである場合、Windows 10のOSとWindows 10で実行するアプリケーションでは、これまでとはまったく異なるツールの使用や操作方法が求められることになります。エンドポイントかユーザーエクスペリエンスか、Windows 10対応のプラットフォームなのかを問わず、ITが接触するあらゆる点で、ユーザーはこれまでとは180度異なる環境に触れることになります。したがって、これまでのエンドユーザーコンピューティングプラットフォームからの継続プロジェクトではなく、まったく異なる新規プロジェクトとして扱うことが必要になるかもしれません」

移行はスタートにすぎない

Windows 10への移行を無事に終え、メンテナンスサイクルを始めたばかりだとします。Windows 10は、更新プログラムによって生じる問題の件数が、更新プログラムによって解決される問題の件数を上回っていないでしょうか?

Windows 10の更新プログラムを管理し、今後の展開を自動化する確固たる方法を持つことが重要となります。Windows 10の更新プログラムが作業負担を増やすのではないかと心配しているのであれば、さらに自動化を進めるチャンスです。

このインフォグラフィックに示されている通り、Ivantiが提供している2つのソリューション、すなわちUnified Endpoint ManagerおよびFile Directorは、Windows 10への移行プロセスを自動化するだけでなく、社員の生産性を維持するために必要なOS、アプリ、ユーザープロファイルの管理と維持をサポートできます。

  • Ivanti Unified Endpoint Manager は、ネットワーク帯域への負荷を最小限に抑えつつ、大規模かつ頻繁に提供されるWindows-as-a Service(サービスとしてのWindows)の更新プログラムの展開を自動化します。さらにこのソリューションは、Microsoft Intuneを使用することなく、Windows Autopilotを活用して新しいWindowsデバイスの速やかなオンボーディングをサポートし、IT部門の介入なく「ゼロタッチ」でユーザーのデバイスをプロビジョニングする方法を提供します。新しいWindows 10デバイスが支給されたユーザーが初めてデバイスを起動すると、デバイスが自動的にネットワークに接続し、すぐに利用できる状態となります。
  • Ivanti File Director はユーザーに「見えない」形でファイルの同期を実行するため、作業が妨害されることがなく、いつも使用している場所にドキュメントを保存できます。安全なHTTPS接続経由でオンプレミスのファイルストレージまたはOneDrive、もしくはその両方にファイルがバックグラウンドで同期されます。File Directorは既存のデータストレージ、冗長性、障害復旧、事業継続計画に一切影響を及ぼすことなく、既存のITインフラストラクチャに簡単に組み込むことができます。

コンソール内蔵の共通のセキュリティ機能

Ivanti Unified Endpoint Managerのコンソール内では、Ivanti Endpoint Security for Endpoint Managerのアドオンであるエンドポイントセキュリティ機能を利用できます。

これらの機能は、ランサムウェアをはじめとする極めて高度な脅威も防止、検出、修復します。マルウェアを検出、修復し、問題を診断し、欠陥のあるプロセスや承認されていないプロセスを特定するために必要なすべての情報を確認できます。

ランサムウェアがネットワークに侵入している場合、Endpoint Securityはそのランサムウェアを特定、駆除し、標的となったネットワークに接続されている他のマシンに通知し、他のマシン上でのマルウェアの実行を阻止します。

高性能なリモートコントロール機能が装備されているため、ネットワーク上のエンドポイントを隔離し、調査し、修復またはイメージの再適用を実行できます。

デバイス制御の機能と接続管理の機能により、I/Oデバイスのアクセスをモニタリング、制御できます。

アプリケーションコントロール機能は、ゼロデイ攻撃、ステルス攻撃、その他の巧妙な脅威に対する保護を提供します。

また、データ保護機能は、悪意のあるソフトウェアによりファイルが暗号化されることを防ぎます。

Windows 10の管理と更新プログラムへの対応を恒久的に改善するためにIvantiが提供できるサポートについて導入をご検討ください。

インフォグラフィックにご興味のある方は、こちらからご確認ください。

Windows 10への移行