今年行った独立事業部門の立ち上げに続き、当社は再びIvanti Workspace Controlに集中して取り組んできました。前回のリリースがメンテナンスやセキュリティ、パフォーマンスの向上に主眼を置いていたものだったので、今回のWorkspace Control 2020のリリースがそれ以来初めてのメジャーリリースということになります。

Workspace Control 2020には、いくつかの重大な新機能が導入されているだけでなく、User Voiceから寄せられた皆様のリクエストも数多く取り入れています(今後も皆様のご意見をぜひお寄せください)。  また、Workspace Controlコンソールを開くと、本製品の若返りを反映した新しいスプラッシュスクリーンが表示されます。  それでは、Workspace Control 2020に導入された機能をご紹介したいと思います。

Workspace ControlでIvanti Neurons for Edge Intelligenceが利用可能に

Ivanti Workspace Controlがクラウドに接続するようになることで、Edge Intelligenceが追加されます。Ivanti Neuronsの一機能であるEdge Intelligenceは、ITチームが自然言語処理(NLP)を用いてデバイスに対してクエリを実行し、リアルタイムのインテリジェンスを全社規模で数秒以内に収集できる機能を備えています。  非常に多くのユーザーが在宅勤務を行うようになった今、この機能を使用すれば、IT管理者は、エンドポイントから(それらがネットワークに接続しているかどうかにかかわらず)データを素早く簡単に取得できるようになります。 

Workspace Control 2020では、Ivanti Neurons for Edge Intelligenceが一部のお客様への限定リリースとして提供されます。これは、この機能の本格展開に伴うメリットと投資の両方を評価するためです。また、Ivanti Neurons for Edge IntelligenceをIvanti Neuronsプラットフォームの一部としてご購入いただいたお客様にも提供いたします。今後も1年を通して進展させてまいりますので、この機能のさらなる展開にご注目ください。

Microsoft Profile Containersとの統合

Microsoft Profile Containers(旧称: FSLogix)に対するサポートを追加しました。  この統合が追加されたのは、Microsoft Office 365が使用されている非永続的な仮想デスクトップインフラストラクチャ(VDI)環境に対するサポートを提供することで、Office 365アプリケーションに対して仮想ハードディスク(VHD)のキャッシュローミングを有効にするためです。

非永続的なVDI環境でOffice 365を使用する際の主な課題の1つは、ログオン時にユーザープロファイルを再構築しなければならず、通常その作業では、.ost ファイルなどの大きなファイルを含む多数のファイルをコピーする必要がある点です。  その他の要素(検索インデクサーなど)もログオン時に毎回再構築する必要があります。そのため、このような非永続的環境ではサインインおよびサインアウトの時間が受け入れがたいものになります。 

Microsoft Profile Containersは、ユーザープロファイルをネットワークの特定の場所にリダイレクトすることにより、この問題を解決します。  プロファイルはVHD(X)ファイル内に入れられ、実行時にマウントされます。  ネットワーク上でプロファイルをマウントして使用することで遅延が解消されるため、結果として全体的なユーザーエクスペリエンスが向上します。

この統合により、Microsoft Profile ContainersをIvanti Workspace Control Consoleから構成できるようになるので、引き続き1つのコンソールからすべてのユーザープロファイル設定を管理できます。  統合とその仕組みについての詳細は、関連するCommunity Articleでご確認ください。

管理者の役割に対するタグ

管理者の役割に対する新たなスコープオプションとしてタグが追加されました。タグを使用すると、どの管理者の役割にアプリケーションやプリンターの管理を許可するかを構成できると共に、複数の管理者がいる組織の場合はよりきめ細かな役割ベースのアクセス管理(RBAC)を実現できます。  Community Articleで、この機能およびタグの構成方法に関する一般的なユースケースの例をいくつかご確認ください。.

User Voice - 皆様からのリクエストにお応え

日頃より、Ivanti Communityの[Product Ideas](製品アイデア)ページから製品の機能強化に関するリクエストを送信いただき誠にありがとうございます。それらのリクエストは毎週確認し、貴重なご意見として弊社の製品ロードマップの参考にさせていただいております。どうぞ引き続きご意見をお送りいただくと共に、すでに投稿されているアイデアへの投票にもぜひご協力ください。

2020年の初めには、このシステムでのリクエスト数は40件ほど、投票数はほんのわずかでした。そこで、システムへのアイデアの提供と投票をお願いしてきたところ、皆様から反響をいただきました。今ではリクエスト数が100件を超え、それらのリクエストへの投票数は全体で1,000件を超えるまでに増えました。Workspace Control 2020でもそれらのいくつかが取り入れられています。どのリクエストが取り入れられたかについては、リリースノートをご確認ください。

互換性に関する更新

Workspace Controlでは、より多くのサードパーティ製アプリケーションや製品との互換性を確保するための更新も行いました。  以下は主な機能強化の一部です。

  • SQL 2019に対するサポート
  • Windows 10仮想デスクトップに対するサポート
  • VMware Horizon公開アプリケーションに対するインターセプションのサポート
  • Citrix Cloudに対するサポートの向上(Citrix Cloudは、Workspace Control 10.3.90.0で初めて導入されました)

これらの一覧、およびセキュリティとパフォーマンスに関する追加の改善点については、リリースノートをご覧ください。

まだまだこれから

現在、2020年末に向けて新たなWorkspace Controlのリリースを計画中です。また、このリリース以降のロードマップについても具体的に詰めているところです。  弊社の集中的な取り組みが必要な領域に関して話し合いをご希望の場合は、電子メール([email protected])を送信いただくか、引き続きUser Voiceを通じてアイデアをお寄せください。  皆様からのご意見を楽しみにしております。